ADHDの子ども

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ADHDとは?

Attention Deficit Hyperactivity Disorder” を省略し、太字の頭文字だけをとり、

ADHD” と呼ばれ、日本では「注意欠陥/多動性障害」とも言います。

ADHDの原因は、医学的には、実はまだはっきりと解明はされていません。

しかし、ADHDに関するさまざまな研究が進められた結果、

ADHDは、生まれつきの脳の機能障害 であることが分かりました。

ADHDの発症に関与しているのは、主にドーパミンなどの脳の神経伝達物質の不足が原因で、それにより、ADHDの特徴である 不注意や多動・衝動などの症状が現れるのではないか、と考えられています。

 

ADHDの3つのタイプ

ADHDは、以下の3つのタイプに分けられます。子どもがどのタイプに属するのか、ここで確認してみましょう。

 

「不注意優位型」

不注意が多く、忘れ物が多い 、気が散りやすい、整理整頓が苦手である。人の話を聞いていないように見える。友達との関わりで、トラブルになることはあまりなく、集団生活の中では目立たないため、ADHDと気づかれにくい。

「多動性・衝動性優位型」

落ち着きがなく、常にそわそわして体が動いてしまう、おしゃべりが止められない衝動性が抑えられず、ささいなことでカッとなって手や足が出たり、大声を出してしまう。思いつきで突拍子もない行動をとる。

「混合型」

不注意と、多動性・衝動性の両方をあわせもつのが「混合型」。混合型にも症状の出方は子どもによってさまざまで、不注意な面が多く見られるタイプと、多動性・衝動性の面が多く見られるタイプがある。

 

ひとくちにADHDと言っても、子どもによって症状の現れ方はさまざまです。不注意が目立って、多動性があまり見られないタイプの子どももいれば、不注意よりも多動・衝動 が目立つタイプの子どももいますし、不注意と多動・衝動の両方が目立つタイプの子どももいます。

 

 

ADHDは、何才からどのような症状が見られるか?

文部科学省のHPでは、ADHDについて、次のように定義されています。

ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。
また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

出典:文部科学省 「主な発達障害の定義について」

7歳よりも前にADHDの症状が現れる と書かれています。7歳といえば、小学校に就学する学齢期でもありますから、授業中にじっと座っていられず立ち歩いてしまったり、先生の指示がうまく入らなかったり、友達とのトラブルが増えたり、忘れ物が多かったり・・・などが顕著に現れるのでしょう。

それ以前から、2~3歳くらいの幼児期になって、幼稚園や保育園での集団生活がはじまると、先生の話が聞けなかったり、落ち着きがなかったり、友達とのけんかが起こりやすかったりするといった様子が目立つので、なんとなく「うちの子は、ちょっとほかの子と違っているな・・・」と疑うママパパもいたかもしれません。

しかし、3歳以下の幼児期の子どもであれば、脳の発達がまだ未熟なため、自分の興味のおもむくままに行動したり、自分の要求が通らないとかんしゃくを起こすことは、よくあることなので、落ちつきのない子がすべてADHDの症状であるというわけではありません。

ママやパパは、子どもの普段の様子をよく観察し、日常生活の中での子どもの困り具合をよく見守ってあげましょう。