「多忙な教員をやりながら、子育て・家事の両立がつらい・・・」と悩んでいませんか?
子育て中の教員は(特に、育休復帰したばかりの時は)
『仕事が多忙すぎて、大事な我が子を犠牲にしてしまっているのでは』
『とにかく時間がない』
『仕事も育児も家事も、全部中途半端・・・』
そんな罪悪感に近い感情を抱きがちです。そして、ついにはこう思います。
「多忙な教員をやりながら、子育て・家事の両立が限界・・・もう転職・退職してしまおうか?」
このような悩みは子育て中の教員によくあることです。決して、あなただけではありません。
だからこそ、真っ先にあなたに伝えたいことがあります。
あなたに足りないのは、仕事や家事や子育てを効率よくこなすスキルではなく、リラックスをすることです。
はじめに伝えますが、この記事では『転職(退職)』や『仕事と子育ての両立術』を紹介する記事ではありません。
教員と子育てを両立するスキルより、大事なことは『リラックス』
私がまだ教員になりたてだった頃に、聞いた言葉があります。
「学校の先生たちのストレスは、戦場の兵士に匹敵する」
その想像を超えるストレスは、現職についているあなたなら、よく知っていることだと思います。
文部科学省は、令和元年度公立学校教職員の人事行政状況調査の結果を公表しました。
その調査結果によると、メンタル系疾患で休職した教職員は5,478人と、過去最多になったそうです。特に、若い20代と30代に増加している結果がでました。
20代と30代と言えば、就職・結婚・出産・育児とライフスタイルに変化が多い世代です。
ただでさえ、多忙を極める教員という仕事。
私も若くて独身のときは、残業もこなしてきたけど、この働き方って子どもが生まれてママ・パパになったらどうなっちゃうの・・・?と思っていました。
あなたは、大丈夫でしょうか?
もしも、かなり精神的につらい場合は、迷わず休んでください。
とにかく一番いいのは、しっかりと寝ることです。(お子さんがまだ小さいなら、寝かし付けの時に一緒に寝た方がいいです)
ストレッチをしたり、好きな音楽を聴いたりすることもおすすめです。
とにかく、リラックスしてください。
しかしこう言うと『教員やりながら子育てしていて、そんな時間ないよ』という声が聞こえてくる気がしますね。
分かります。私も教員でしたし、子育てもしているので、その多忙さは十分身に染みて知っています。
それでも、とにかくあなたがリラックスする時間をつくってください。
あなたの心身のケアをしてあげてください。
あなたは、自分に教員の仕事と家事と子育てを両立するスキルがもっと欲しい、と思っているかもしれません。
でも、本当に足りないのは、それらをこなすスキルではありません。
あなたに足りないのはリラックスをすることです。
Finish each day and be done with it. You have done what you could.
毎日毎日をきっぱりと終了せよ。あなたは全力を尽くしたのだから。
ラルフ・ワルド・エマーソン(アメリカ合衆国の哲学者)
教員は何でもできるスーパーマンではありません。自分ができることには、限界があります。
それを、まず自覚するべきなのです。
今日1日は、あなたなりに全力をつくした1日だったはずです。だから自分に優しくしてあげてください。
やみくもに頑張って、身体を壊してしまっては意味がありません。
いまは教員の仕事が中途半端で、職場に迷惑をかけて、不甲斐ない思いをしていても、
子育てが落ち着いたら、職場に恩返しすればいいのです。
仕事が多忙すぎて、我が子を犠牲にしてしまっているのでは、と罪悪感を抱いていても
素直に『忙しくてごめんね』『でも○○のことが大好きだよ』と伝えてください。
一緒にいる時間が少なくても、きっと、あなたの愛情はお子さんに伝わります。
家事を全てをこなそうとして、カリカリしているより、適当に手抜きしてもまぁいっか、という家庭でもいいのです。掃除してなくても、ゴミとほこりで人は死にません。
だけど、もし、あなたが完璧を求めて無理をしすぎて心身を壊してしまっては、どうにもなりません。
仕事も、子育ても、家事も、何もかもできなくなってしまいます。
巷では、子育てと仕事の両立するスキルがたくさん紹介されていますが、本当に大切なものはそんなものではありません。
本当に大切なものは、あなたが自分にどれだけ優しくできるかだと思います。
あなたの心と体が喜ぶことをするのが、第一優先。
自分に優しくすることは、あなたの心と体が喜ぶことです。
- 疲れたら寝る
- 好きな音楽を聴く
- 好きな映画を見る
- 好きな場所へ行く
- お風呂に入る
- 何もしないでぼーっとする
どんなことでもいいのです。あなたの心と体が喜ぶことをしてあげてください。
そして、教員をやりながら子育ての両立がうまくいってないと思わず、頑張っている自分をほめてあげてください。
そんな自分への優しさがほんの少しあるだけで、『教員としてのあなた』『親としてのあなた』『妻・夫としてのあなた』は全く変わってきます。
だからこそ、私はあなたにそんな自分への優しさをもってほしいと思います。
そして、他の子育て中のママパパ教員も、あなたと同じように苦悩を抱えていることも忘れないでください。
あなたは一人ではありません。
少なくとも、私は教員をやりながら子育てをする大変さを知っているので、あなたがどれほど頑張っているのかを知っています。
ブログを通してしか、あなたに伝えることができませんが、
教員をやりながら子育てをしているあなたのことを、私は応援しています。
私も負けないように、でも無理がないように、毎日を送っていきます。
苦しくなる前に、疲れたら休んで、仕事と子育てをしていきましょう。
ぐちをこぼしたっていいがな
弱音を吐いたっていいがな
人間だもの
たまには涙をみせたっていいがな
生きているんだもの
相田みつを(日本の詩人・書家/1924~1991年)
最後まで、ありがとうございました。
たかちゃん先生