「雑務に追われて、教材作りの時間がありません」
「たかちゃん先生が、授業作りをするときに参考にしていたものを教えてください」
と言われたときに、紹介したい本が山ほどある私・・・。悩みます(;^_^A
でも、まず1つ紹介するならこの本です。
『プリントしてすぐに使える学習シリーズ』
知的障害があるために学習の困難さや遅れのある子どもが、数の学びの基本となる1~10までの数を理解することを目的とした教材集です。
出典『特別支援教育のためのかずの学習 第1集1~10までの数の理解』福岡特別支援教育研究会●著作 4ページ
この本は、「1~10までの数の理解がむずかしい子」向けに作られた教材本で、プリントしてすぐに使えるCD-ROMつきの優れた本です。
シリーズ本なので、ほかにも「たし算とひき算」や「ことばの学習」編もあります。
ちなみに平成21年出版なので真新しい本ではありませんが、今みかえしてみても、本質にせまる教材なので、まったく問題ありません。
すでに持っている先生も多いのではないかな、と思います。
スモールステップの課題と、指導のすすめ方が具体的に紹介されている
この本では、「個別に学習をすすめる指導の手順とワークシート」が紹介されています。
ぱっと中身を見た最初の印象は
「けっこうシンプルなワークシートだなあ・・・」
でした。
でも、使ってみると意外にも子どもの反応に手ごたえがある・・!これ使えるかも!
プリント課題がシンプルゆえに、やることがハッキリとしてて分かりやすいのがいいのかもしれません。
自分でも作ろうと思えば作れるプリントかもしれませんが
ここまでたくさん準備するのには絶対時間がかかると思います。(汗)
そういう点では
プリントのデータが全て収録されているCD-ROMが巻末についているのは本当に助かります。
紹介されているプリントも、スモールステップで内容を焦点化しているので、特別支援の子どもに易しくできています。
とくに初任者や若手の教員には、プリントしてすぐに使える教材は重宝するものです。
「教材作りに時間がない」「どんな授業をすればいいんだろう」という人は、こうした本を活用して
いい教材ネタをたくさん仕入れていくといいと思います。
先生はとにかく多忙で時間がありません。
あなたもそうだと思いますが、勤務時間の定時を過ぎてから、やっと明日の授業の準備にとりかかれる・・・なんてしょっちゅうですよね。
私は「先生の本来の仕事は、授業をすることなんじゃないの?」っていつも思っていました。
でも現実は、学校全体にかかわる仕事の方が、どうしても優先しなくてはならなくて
授業の準備は、最後の最後の後回しになってしまうんですよね・・・。
とくに特別支援の子どもたちには、具体的な教材・教具が欠かせません。
特別支援でいい授業をするには、いい教材・教具が絶対に必要です。
いい授業をする先生は、必ずいい教材・教具をもっています。これは間違いないです。
1番いいのは、そうしたすばらしい授業をする先生の実践を見ることだと思います。
若手の先生は特に、ベテランの先生のいいと思ったところは遠慮せずにどんどん真似しちゃってくださいね。
それが成長の近道ですから。
そして、本からもたくさん学ぶことができるので、使えるものはどんどん活用してみてください。
とくに初任から5年目くらいまでの若手の先生は、経験値も教材ネタも圧倒的に足りないですから
お金をかけてでも自分から集めなければならない大変はときだと思います。
でも、経験をつんでいけば必ず教材・教具もたまっていきますし、授業力も向上していきますから
あせらずに、着実に、あゆみを止めずにがんばってください。
1~10までの数はわかるから、たし算とひき算を教えたいという人には、
第2集の「かずの学習 たし算とひき算」がおすすめです。こちらも巻末にプリントデータ入りのCD-ROMがついています。
国語の学習には「ことばの学習」という本もあります。こちらもCD-ROM付きで、教材プリントと共に、具体的な指導のすすめ方がのっているので、読むのにおすすめの本です。
最後に
特別支援教育は、一人ひとりの子どもの特性がちがうので教材や教具を準備するのがとても大変です。
でもその子にピッタリとはまった教材・教具で、
「先生!わかった!」「できたよ!」
と子どもがうれしそうに見せてくれたときが、私の1番のよろこびでしたし、その思いはこのサイトを運営している今も変わりません。
やっぱり子どもが何かできるようになるのってうれしいですよね。
中身を見てみたいけど、本屋さんに行く時間がない!という方は
Amazonでためし読みができるようになっていたので、買う前に見てみると参考になりますよ。
※ためし読みは、スマホだと見られないかもしれません。(私のスマホでは見られませんでした💦)なので、パソコン環境がある方はパソコンから見ることをおすすめします。